<< 2006年12月
123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

円・こどもステージ『青い鳥ことり なぜなぜ青い』を観て

2006/12/28 22:41

 



どうも、どうも、さっそくいらっしゃいませ。28日の正午に、円・こどもステージ『青い鳥ことり なぜなぜ青い』を観てきました。演劇集団円のファミリー向けの人気企画で、年末恒例の公演です。この公演の企画をやっていたのが、先日亡くなった岸田今日子さんです。ある筋から聞いた話だと、円は一時、ファミリー向けステージをおろそかにした時期があって、作品の質が落ちたことがあったそうです。その立て直しに尽力したのが、岸田さんだったわけです。ファミリー向けステージは、次世代の観客を育てるのに大事なものですし、子供も大人も一緒に楽しめるクオリティーのある作品をつくるというのは、とてもハードルの高い作業でもあります。円のこどもステージは、そういう意味においても、確固たるシリーズなんですね。来年ぜひ観て下さい。


今年は多くの演劇人が亡くなりました。丁寧に調べ直して書いているわけではないのでもし抜けがあったらごめんなさい。11月には演劇集団円の座長、仲谷昇さんが亡くなりました。仲谷さんは野球が大好きで、普段は温厚なのに、円のメンバーを率いて監督になると鬼に変貌したそうです。そういう話、もっとうかがいたかった。仲谷さんの葬儀には岸田さんはいらっしゃってなかったような気がしました。取材のお願いをした時に、少し体調がお悪いと聞いてたのですが、まさかこんなことになるとは。

青年座の座長、森塚敏さんも亡くなりました。ステテコ姿かなんかで、ひょうひょうと、舞台にあっけらかんとした風情で出てこられた時の存在感といったら、もう誰もかないませんよ。反則です。それでいて呑みの席での格好の良さ! 
声優として大人気だった鈴置洋孝さんが亡くなったのは8月、松本きょうじさんが亡くなったのは7月でした。お二人とも50代前半でした。

そして先日、松竹の永山会長もお亡くなりになった。何度か「インタビューをしたいのだけれど、どういうルートで話をもっていけばいいのかな」と、松竹に就職した同級生に相談したものです。実際に動いたことはなかったけど。

数年前、文学座の座長だった杉村春子さんが、若い記者とお話がしたいと、おっしゃってくれたそうです。シアターガイドはもちろん、ぴあ、東京ウォーカーなどなどのことです。それを聞いて「ぜひに」と取材をお願いしたところ、体調を壊し、入院され、実現しないままお亡くなりになってしまいました。
ベテラン、超ベテランと呼ばれる世代の方は語るべき人生と、語るべき面白い言葉を持っていらっしゃいます。そして、現代のわれわれに人生という意味でも、演劇という意味でも道を開いてきてくださった存在です。決して堅苦しく構える必要はありませんが、そうした皆さんの言葉は残していかなければいけません。杉村さんとの出来事は僕にそういう気持ちを与えてくださいました。

『青い鳥ことり なぜなぜ青い』を観ながらそんなことを考えました。

カテゴリ: エンタメ  > ステージ    フォルダ: 演劇を楽しむ

コメント(0)  |  トラックバック(0)

 

「演劇を楽しむ専門家」にあたり

2006/12/23 22:20

 

どうも、どうも、さっそくいらっしゃいませ。今井と申します。小林も隣にいます。前に我が社でアルバイトをしていて、この春に北海道演劇財団の養成所に入った近藤君が久しぶりに東京に遊びにきたので、北海道の演劇事情などについて話してます。

われわれ縁あって、izaさんに間借りさせていただくことになりましたが、果たしてどういうふうな感じで初めていいやら悩んでしまいます。演劇情報誌シアターガイドの編集部から旅だって、誌面とも違う、独自性のある演劇ポータルサイトを目指そうという熱い気持ちはあるものの、紙媒体の速度に慣れきっているわれわれの思考回路や運動能力は、今のところどうもIT社会には不適合のようです。ましてや、そういうわれわれ二人が、演劇を肴に書こうってんですから、ね。



演劇と言えば、ITな現代社会からもっとも遠いエンターテインメントですよ。なんてたった、3カ月も前からピンポイントである日のある数時間を決め込んで、雨が降ろうと槍が飛び交おうと実際にそこに出かけて、見知らぬ人様と肩ふれあいながら、肘掛けを奪い合いながら役者の汗や時には唾も浴びつつ笑い涙する時空間を共有する、それはもう手のかかる娯楽なわけです。アナログもいいところです。若者が外で友人と遊ぶよりも部屋で一人コンピュータ・ゲームをやったり、メールで絵文字を飛び交わせているこの時代にです。しかし、それでも演劇はなくなりませんでした。戦争で弾圧されればされるほどあの手この手で潜り抜けてきたし、大地震が起こってもわざわざ出向いて人々を勇気づけたり。負の状況こそ演劇人と演劇ファンはがんばっちゃいます。意気に感じちゃったりもします。ゴキブリが氷河時代を乗り越えて今に息づいているといいますが、その生命力(あくまでも生命力の部分ですよ)は匹敵するかもしれません。一見、普通の人の生活には不必要な感じもしますが、この無くならないことには意味があるんです。必要なものなんです、どっかで(ゴキブリは知りませんけど)。

つまり(か?)演劇は逆境に強いんです。そして現代における逆境こそIT社会なのかもしれません。だからこそ、izaさんに間借りすることに意味があったりするかもと思うんです。お一人でも演劇見てみようかななんて人がいたら、相談に乗ってしまいます。定年後の趣味を探しているお父さん、お金あるでしょ。奥さん誘っていきましょう! 彼女に意外な一面を見せたい君、失敗しない演劇選びを教えちゃうぞ(たまに失敗するかも)。そんなこんなで「明日なに観る?」って言ってくれる人が増えるような努力を開始します。一人じゃダメです。誰かと行く、これ大事です。だったそのあと、飲みながら語りたいじゃないですか。


せっかくブログを始めるのに、もう年末です。このまま年末年始の休みに突入か〜? しかも日々少し胃が重くなってきました。そろそろ今年の“観劇おさめ”をどの作品にするか考え始めようと思います。米米CLUB演劇部かHappy Hunting Ground、円・こどもステージ、ミナモザ、いるかhotel……。そんなあたりかな。


北海道演劇財団 http://www.h-paf.ne.jp/
米米CLUB演劇部 http://plaza.rakuten.co.jp/engekibu2006/
Happy Hunting Ground http://sound.jp/h-h-g/
演劇集団円 http://www.en21.co.jp/index.html
ミナモザ http://www.geocities.co.jp/Milano-Killer/7679/
いるかhotel  http://www1.linkclub.or.jp/~irukahtl/

カテゴリ: エンタメ  > ステージ    フォルダ: 演劇を楽しむ

コメント(3)  |  トラックバック(0)